해안

田舎で育ちました。

君にお別れを言うね

 

君にお別れを言うね。

正確には、この散文を記しながら君にお別れを言う準備をするよ。書き終わったあと、本当に準備ができたかは別として、出棺の前に君にお別れを言わないと、そうしないといけない気がしたから。なんでかはよくわからないけど。

 

君が死んだことを認めるよ。

文字を見て、喉が閉じて、うまく息もできなくて、口に手をあてて、何の話をしているのか理解ができなかったよ。少し時間が経って遺影を見ても、故人という文字を見ても、リンクしなくて、意味がわからなくて、本当にわからなかったの。いつかこんな日が来るとは思ってたけど、それが早かったのか、今がその時だったのか、遅かったのか、そんなこともわからない。花に囲まれて笑う写真、君はそうやって綺麗に笑う人だよ。どうしてジンギとキボムの間に名前がないの。そうだ、その上に大きく書いてあるじゃない、故人キムジョンヒョンって。そうか、そっか、本当に死んだんだ。わかった。

 

さっき、声をあげて泣いたよ。肩を震わせて子どもみたいに泣いた。いつも君がそうしていたように、君は泣き虫だったね、君が泣くから私が泣いたこともあったし、君が大きく泣くから泣き過ぎだよって笑っちゃったこともあったね。

どうして過去形になるのかな。そう、君が死んだからなんだね。そっと、それを認めるよ。

 

これを悲しみというなら、癒えることはないでしょう。私が感じる悲しみは、私だけのものだよ。大きくて、私の器にはまだ足りないの。溢れてこぼれて、海に溺れてるみたいに悲しい。寒さに凍えるよりもずっと寒い。もういらないのに、ざあざあ降ってくる。少しずつ遠くなるものが、こわい。今年の冬はなんでこんなに寒いのかな。君がいなくなったからかな。これから君のいない春がきて、巡ってまた冬が来るんでしょう。考えるだけでゾッとする。また振り出しにもどる、何の話をしているのかわからない、そうだ、君がいなくなったんだ。

 

今頃、寂しがってないかな。棺桶の中は寒そうだなあ。君のいく場所が、あたたかいといいな。苦しいのも痛いのも、ないといいな。どうか安らかに眠れるよう、そうであるよう祈るね。

 

それでも、コーヒーカップが冷めていくみたいに、時間は流れるでしょう。それを知るたびに、私はきっとうんざりしたり、やるせなくなるでしょう。私は、また君の歌を再生する時がくるでしょう。そのたびに君を想うでしょう。君を思い出さなくなる日もくるのかもしれない。そんなこととてもこわいけど、それでも、きっとこれから何度も君を恋しく想うでしょう。今も恋しいよ、ジョンヒョン。

 

君はずっと27歳のままで、私たちはどんどん大人になるでしょう。私もみんなも、あなたの年齢を超えていくのね。周りも変化していって、それが今とてもこわいんだけど、でも私、君に出会えて本当に幸せだよ。君の選んだ道も認めるよ、引き止めたりもしない、大丈夫だよ。

出会った頃より今はずっと、ただそのままの君を好きになった、青いバラのような君、憂鬱な君、きらきら輝く君、青年。私はただ、君に出会えて幸せなこと、そのことだけを憶えて、抱き締めて眠るね。

 

ジョンヒョン、君をとても愛してるよ

お疲れさま

苦労したね

どうか、行く道に気をつけて

よく休んで、おやすみ