해안

田舎で育ちました。

今年もこの日が来た。主役のいない、二回目の誕生日。

お祝いの気持ちが100あっても、君がいないことを思い出して、どうしても寂しくなってしまう。そんな、感情のゆらゆらする日。

 

元気にしていますか。

お腹は空いていませんか。

そちらの天気はどうですか。

過ごしやすいですか。

 

どんな音を紡いでますか。

どんな歌を歌っていますか。

どんな風に笑って、どんな楽しいことがありましたか。

どんな綺麗なものを見ましたか。

 

ただ、気になるのです。

君がどんな風に過ごしているか。

寂しい思いをしていないか、幸せでいてくれるのか。

 

こちらはとっくに春を迎えました。

だんだんと暖かい日が増えて、過ごしやすい季節になってきました。

すこし寂しいです。君に会いたいです。

 

君がただ、幸せであることを祈ります。

誕生日おめでとう。

私たち、また会いたいですね。

夏が来た

 

夏が来た。夏は苦手。暑いし湿っぽいし、汗もかくし、夏は苦手。

 

SHINeeの4人の姿にとても助けられる日もあれば、見られない日もある。これからも私のペースで進んでいけばいいんだけど、ちょっと切ない。だけど、4人の姿にとても力ももらってる。活動してくれる姿が有難い。笑ってる姿を見るのが嬉しい。ずっとこの人たちのファンだ。この湿った季節の活動を、私は長く記憶するだろう、と漠然と思った。

 

ふと、見るつもりはなかったんだけど、電車の中でイ・ハイちゃんが歌う한숨を見た。

https://youtu.be/n_CeY6DJVi0

ハイちゃんは、人前で泣かないと聞いたけど、これはジョンが亡くなった直後だったしなあ…なんだかすごく昔のことに感じるなあ、なんてぼんやりと考えたりして。悲しみは静かに降ってくる。私はその静けさに耳をすまして、彼のことを考えた。

大きな目が細くなる笑った顔が大好きだなあ、とか、かっこいい姿や、歌ってる姿、もうこの世界では会えないんだなあ、と。本当に、君のいない時間がずっと続いていくのが不思議で仕方ない。まだ信じられない気持ちがある。もう夏なのに。巡ってすぐに、冬は来るのに。

 

私は髪の毛も切ったし、季節も移り変わったけど、私だけずっと身動き出来ないみたい。あなたが幸せであることを祈るけど、わからないからとてもつらいよ。だけど、できるだけ毎日幸せに過ごせるように、今は努めてるよ。

それで十分でしょ。

四月、春

4月1日

友達と入ったお店でFrom  Now ONが流れた。私はボーッと動けなくなった。私がSHINeeを好きなことを知ってる友達は「そういえば心配してたよ、大丈夫だった?」と。「全然大丈夫じゃなかったよ」と、少し笑って答えた。「そうだよね」と友達は言って、また別の話をした。それくらいがちょうど良かった。どれもみんな綺麗な声、綺麗な歌、それだけと言われればそれだけなのに、どうしてこんなに胸が苦しいのか。理由はわかってるのに、また繰り返し。もうすぐジョンの誕生日。きっと誰も想像してなかった誕生日。私はどんな気持ちで迎えるだろう。

 

4月2日

青い夜の降板から一年経った。ボラで送った手紙が映ったことを思い出した。ファンレターやお便りなんて一生書かないと思ってたのに、"わかってても言って欲しい"って歌った言葉通りに言葉にした。届いて良かったと安心したのも思い出した。ジョンDは持って帰って全部読むって言ってた。きっと本当に読んでくれたんだろう、って今でも信じたりしてる。昼間は暑く感じる時もあるのに、夜はまだ肌寒い。だけど、もう春はとっくに来ている。

 

4月3日

夜、喫茶店で友達と会ってあーだこーだと話して、いつも通りたくさん笑った。ジョンの誕生日がもうすぐだねって、その前にドバイだね、早いねって。お互いに「最近、ふとジョンがいないことを忘れるときがある」なんて話もした。こうやって話せる相手がいるのが有難いと思う。会いたいなぁって口に出したら、少し会いたい気持ちが落ち着いた。あんまり溜め込むのもよくないみたい。帰ったら発熱していた。

 

4月4日

春の風邪か、月曜から体調が悪い。ひとつのことを終えて、また先のことを考える。先のことを考えるのは少し憂鬱。

 

4月5日

出国写真が出た。ホッとした気持ちとグッと堪えるような気持ちが混じって、ふと、出棺の時のことを思い出してしまった。苦しい記憶、消えない記憶。ドームではしっかりと目にした人数なのに、どうして思い出すのは苦しい記憶の方なんだろう。テミンがグループ活動を楽しみにしてるかのようにニコニコしてて、それに少し救われた。ソロばっかり忙しくて、SHINeeでの活動を嬉しい、楽しみと思ってくれてたら、私も嬉しい。

 

4月6日

嫌疑なしが公表された。8カ月、長かったなあ。そして、遅すぎる、って言葉をいくつも目にした。そうだね、遅すぎたね。でも、胸を撫で下ろせたのも事実で、これから彼は一生背負うかもしれないけど、もう申し訳ない顔なんてしないでほしい。笑った姿を見せてくれたら嬉しい、その歌声をたくさん聴かせてくれるなら、それだけでいい。SMTドバイも観れるところまで観たら眠れなくなった。

 

4月7日

結局朝まで眠れず、少し眠って用事のために出かけた。電車ではPOET | ARTISTを半分くらい聴いた。歩いていると、ツツジの蕾が今か今かと咲くのを待ちわびているよう(もう少しずつ咲いてるところもある)。東京で見るツツジは至るところにあって、街をカラフルにしてくれるから好き。濃いピンク、薄いピンク、白、小さな赤、五月にかけて咲くツツジが好き。桜はとっくに葉桜になったらしい。今年はいつも以上に桜を避けて歩いた。ハナミズキは咲き始めていて、東京はすっかり初夏に移り変わろうとしている。

あと少しで日付が変わって、君の誕生日が来る。今は、変わらず君のことが好き、という気持ちだけで十分な気がしている。春が来る前に会おうと約束してくれたけど、私はこれからも音の中で、夢の中で君に会い続けたいと願う。私だけがおばあちゃんになっても、貰ったキラキラしたものや一緒に感じたことをずっと抱きしめて生きていきたい。こんな前向きな気持ちもあるけど、やっぱり君がいなくて寂しいよ。

 

4月8日

お誕生日おめでとう、大好きだよ。

 

 

 

 

SHINee World 2018 FROM NOW ON

変わらず、悲しみに終わりが来ないと知っているのに、何度も寄せては返す波みたいな、そんな渦中にいる。呑み込まれるような大きな波だったり、身体が揺れるだけのさざ波だったり、毎日少しずつ異なる悲しみに、私は容易く身を任せて、気づけばもう「三月だ」と、スマートフォンは容赦なく知らせてきた。早い、速い、何もかもが過ぎて行く。その早さにまた少し胸の奥が歪む。

なんだか暗い文章での始まりだけど、それも悪くないでしょ。私の個人的な記録なんだから。

 

さてさて、まず、無事にドーム4公演が終わったことに、両手でじゃ足りない感謝の気持ちとホッとした気持ちが入り混じってます。ありがとうSHINee、変わらずあなた達が大好きです。 おつかれさまでした。

素晴らしいライブだったなあ、と。

大阪では、不完全なはずなのに、完全なる方向が見えたような、そんなライブに感じた。

一日目は、不安で泣いて、笑ったけどまた泣いて、悲しくて、でもSHINeeにまた会えたことが嬉しくて幸せで泣いたりした。二日目は体調不良であんまり覚えてないけど、一日目をしっかり修正してきてて、さすがだなあ、と感嘆しました。

東京一日目は、なんだか少し苦しかったです。きっと次の日で終わってしまうのが怖かったから。友達とも話したけど、特にきべむとおにゅさんが何かモヤモヤに包まれているように感じて、これが終わったら、また会える日までどうなるのか想像出来なかったから。だから怖かったんだと思う。そしてミノの言葉で泣いた泣いた。ミノはやっぱりまっすぐで、つよいなあ。言葉にしてくれることの有難みを改めて感じました。大切で素敵な話をしてくれてありがとう。本当にミノがSHINeeのメンバーにいてくれて、ただただ嬉しい。

東京最終日、私たちのリーダーは流石だなあ、と。髪も切ってストレートの時点でビジュアルが最高オブ最高だったんだけど、四回目にして痩せてきてちょっと寂しかったりもした。私は食べるのが好きなリーダーが好きだから、もうちょっと肉付いていてほしい気持ちである。声の調子も19891214万点だったな、泣いたところを除けば。収録も入っていたせいなのか、やっとひとつのことから解放されるからなのか、真実は知らないし知らなくてもいいんだけど、最後まで全力で踊って歌って、やっぱりとても立派に見えた。不器用だけど器用で、だけど不器用で、おにゅさんはやっぱりSHINeeのリーダーに相応しい人なんだと考えたりしたりした。

最後の言葉、確と受け取りました。公演が終了したあと、どうたらこうたらとネガティブな意見をいくつも目にしたけど、私にはそんな感覚はしなくて、きっと彼の本心から出た言葉だっただろうし、夏からずっと聞きたかった言葉だったから、本当に泣き崩れてしまった。久しぶりに肩も震わせて、ダブルアンコールまで涙が止まらなかった。私はSHINeeのリーダーを心から信頼しています。だから、その言葉を信じて、また会える時は、お互いにもっと良い姿で会えたらいいなあ、と今はぼんやり考えてる。おかえりはまだ言えなかったけど、次に会う時は言えたらいいな。これもぼんやりと考えてる。

 

短い期間で調整したとは思えない、クオリティの高い、SHINeeらしい素晴らしいライブだった。いつもだけど、感謝の気持ちをたくさん並べても並べても足りないみたい。私の幸福のひとつは、SHINeeというグループに出会えたこと、それも再確認できました。

テミンが言ってたみたいに、悲しいことも楽しかったことも、これからも一緒に記憶していけたら、そうなれるよう私も祈るし、そして何より、五人の幸せを願わずにはいられないな。いつも、健康でいてほしい。痛みも苦しみも、喜びも怒りも、舞台に立つ人であるそれぞれの糧になりますように。

未来のことはわからないけど、私たちの時間が、少しでも永遠に近づきますように。

 

POET | ARTISTを聴きました。

 

ジョンヒョンのアルバムを聴きました。

最近、というか、夏からずっとSHINeeの曲を聴かなくなって、ジョンのアルバムばっかり聴いてたこと思い出した。本当にジョンのアルバムばっかり繰り返し聴いてた。大切にしたいひとつの本みたいな、物語みたいなアルバム。大好きな曲ばかり、きらりと光るひとつずつを掬って、宝箱にしまっておきたいような、そんな曲ばかり。

 

今回のは、ちょっと良すぎてキレそうになったよ。なんじゃこりゃって感じ。そりゃあさ、こんなに向き合ってたら消えちゃいたくもなるね。その制作に向き合っていた痛みを想像するだけで苦しい。でも仕方ないで片付けるのは嫌だけど、そのことも理解できて、生み出すことって、痛くて苦しくて超えられないこともあるんだもん。誰も何も救いにならないから。

夢で会えたら、素敵なアルバムをありがとうって、伝えたいな。あなたが遺したものすべて、私は生涯大切に聴いて、大事にいつも胸に抱えていたいよ。

 

海に浮かんでるみたいに悲しい。

太陽が眩しくて、日差しだけが顔を焼き尽くしてしまいそうね。

この悲しみに終わりは来ないから、だけど、この悲しみを抱きしめて眠るね。

おやすみ、よく休んで。

越えるのが怖かったこと

 

私はずっと、2017年を越えるのが怖かった。

ジョンがいなくなったことも、追い討ちをかけていたのかもしれない。2018年が来るのが、ずっと怖かった。

 二月、立春も過ぎて、だんだんとやっと、2018年を受け入れ始めることが出来る段階になってきた。スケジュール帳に、大阪と東京の日程を緑の文字で書きこんだ。会いたい人たちに会えるわくわくと、どうしても淋しい気持ちが混沌として、ぼんやりとその文字を見つめたりもした。

ドーム公演は、もうすぐそこまで、ひっそりとした足音で近づいて来ている。ひっそりとしてるのに確実に時間が過ぎていくのを体感していて、早くて、その早さに少しだけめまいがする。

どんな気持ちになるのか、今はまったく想像ができない。ただ、受け止めて、受け入れる準備だけをして行こうと思ってる。

ねえ、ジョン、今、君は幸せなの?私には、まだ幸せがわからないの。ひとつずつ見つけられるように、生きていくね。だから、次に出会う時には、そんな話をしようよ。

君にお別れを言うね

 

君にお別れを言うね。

正確には、この散文を記しながら君にお別れを言う準備をするよ。書き終わったあと、本当に準備ができたかは別として、出棺の前に君にお別れを言わないと、そうしないといけない気がしたから。なんでかはよくわからないけど。

 

君が死んだことを認めるよ。

文字を見て、喉が閉じて、うまく息もできなくて、口に手をあてて、何の話をしているのか理解ができなかったよ。少し時間が経って遺影を見ても、故人という文字を見ても、リンクしなくて、意味がわからなくて、本当にわからなかったの。いつかこんな日が来るとは思ってたけど、それが早かったのか、今がその時だったのか、遅かったのか、そんなこともわからない。花に囲まれて笑う写真、君はそうやって綺麗に笑う人だよ。どうしてジンギとキボムの間に名前がないの。そうだ、その上に大きく書いてあるじゃない、故人キムジョンヒョンって。そうか、そっか、本当に死んだんだ。わかった。

 

さっき、声をあげて泣いたよ。肩を震わせて子どもみたいに泣いた。いつも君がそうしていたように、君は泣き虫だったね、君が泣くから私が泣いたこともあったし、君が大きく泣くから泣き過ぎだよって笑っちゃったこともあったね。

どうして過去形になるのかな。そう、君が死んだからなんだね。そっと、それを認めるよ。

 

これを悲しみというなら、癒えることはないでしょう。私が感じる悲しみは、私だけのものだよ。大きくて、私の器にはまだ足りないの。溢れてこぼれて、海に溺れてるみたいに悲しい。寒さに凍えるよりもずっと寒い。もういらないのに、ざあざあ降ってくる。少しずつ遠くなるものが、こわい。今年の冬はなんでこんなに寒いのかな。君がいなくなったからかな。これから君のいない春がきて、巡ってまた冬が来るんでしょう。考えるだけでゾッとする。また振り出しにもどる、何の話をしているのかわからない、そうだ、君がいなくなったんだ。

 

今頃、寂しがってないかな。棺桶の中は寒そうだなあ。君のいく場所が、あたたかいといいな。苦しいのも痛いのも、ないといいな。どうか安らかに眠れるよう、そうであるよう祈るね。

 

それでも、コーヒーカップが冷めていくみたいに、時間は流れるでしょう。それを知るたびに、私はきっとうんざりしたり、やるせなくなるでしょう。私は、また君の歌を再生する時がくるでしょう。そのたびに君を想うでしょう。君を思い出さなくなる日もくるのかもしれない。そんなこととてもこわいけど、それでも、きっとこれから何度も君を恋しく想うでしょう。今も恋しいよ、ジョンヒョン。

 

君はずっと27歳のままで、私たちはどんどん大人になるでしょう。私もみんなも、あなたの年齢を超えていくのね。周りも変化していって、それが今とてもこわいんだけど、でも私、君に出会えて本当に幸せだよ。君の選んだ道も認めるよ、引き止めたりもしない、大丈夫だよ。

出会った頃より今はずっと、ただそのままの君を好きになった、青いバラのような君、憂鬱な君、きらきら輝く君、青年。私はただ、君に出会えて幸せなこと、そのことだけを憶えて、抱き締めて眠るね。

 

ジョンヒョン、君をとても愛してるよ

お疲れさま

苦労したね

どうか、行く道に気をつけて

よく休んで、おやすみ